大嫌いで大好きな幼馴染み

あまりの怖さに泣き出してしまう。

........もう....嫌....帰りたい......

「............る......っ」

ずっとそのままの状態でいたその時........

フワッ

「..........!!」

誰かに後ろから抱き締められていた。

そして........

「............大丈夫だ。蝶。」

.......その声の主は、本来ならここにはいない........夜だった。

「よ....る......夜.......っ」

あたしはつかんでいたカーテンを離し、必死に夜の腕をつかむ。

怖くて怖くて.......夜の腕を離しはしなかった。

だけど急に夜があたしから離れて行こうとするのが分かる。

それに対してまた不安になる自分。