「あぁ...。....ごめん委員長ー。すぐ行くから先行ってて。」

あたしは寝たままの状態でそう言う。

「わかった。」

”早く来るんだぞ~?”と付け足して、

委員長は屋上から出て行った。

.....我ながら委員長には感謝している。

毎日のように屋上にいるあたしを

呼びに来てくれるのだから。

「.....ふわぁぁぁ~...ねむ。」

そんなことを言いながら重たい足を立ち上がらせる。

そして音楽を聴いたまま静かに歩き出した。


.....ようやく重い足を動かして教室へとたどり着く。

もう時間的に一時限目は始まっているが。

あたしはそんな事には構わず、教室のドアを開けた。