大嫌いで大好きな幼馴染み

「........少しだけならいいよね。」

.......あたしは静かに腕を動かし.....夜の頭に触れた。

誰かの頭に触れるのはこれが初めてで。

ものすごく緊張していた。

相手は何よりも夜だし。

.......だけど。

「思ったよりもサラサラなんだ。髪の毛。」

思わず楽しくなってきたあたしは、夜の頭を撫でる。

「ははっ子供みたい。.....夜ー。起きないと本当に置いてくからね。」

そんな事を言いながら頭を撫で続けていたら。

「..........蝶??」

「へ??」

ありえない事に今まで寝ていた夜が体を起こし、あたしを見ている。

.........しかもあたしは夜の頭に手を乗せたまま。

「蝶.......??どうしたんだよ。」