大嫌いで大好きな幼馴染み

「........はぁー.......」

嫌いな相手なのに。

関わりたくないのに。

そう思っていてもあたしは......夜を置いて行く事は出来なかった。

所詮あたしも......夜と一緒なんだ。

全てが矛盾してる。

あたしは再び席に座り、目の前の夜を見る。

まずは名前を呼んで起こそうとした。

「..........夜。」

「......スー.....スー......」

「もう授業終わったんだけど。」

「......スー.....スー.....」

.......起きる気配が全くない。

ものすごく熟睡している。

そんな夜をあたしはずっと見ていた。