大嫌いで大好きな幼馴染み

それは.......その部屋に誰もいないという事。

あたりを見回しても、クラスの人はいなくて。

だが先生だけはいまだにぐっすり眠っていた。

あたしはそこまでバカではないからどういう事かすぐに分かった。

つまり........

「.......チャイムの音も気づかないほど寝てたってわけか.....。」

それならそれで分かったが、普通起こしてくれるものなのに何で置いて行かれたのかが分からない。

「まぁ.....あたしが放置されるのは分かるけど、何で女の子達は夜を置いて行ったんだろう......」

まず、夜が寝ている事自体おかしい。

いつもちゃんと授業を受けている夜。

隣だからか視界に入ってくる。

寝てるところなんて見たこともなかった。

「.............」

.......このままここにいても仕方がないため、あたしは教室へと戻ろうと立ち上がった。

........だが。