その子と目線を合わせず、小さくそうつぶやく。

「そーなんだ~!!でも次って移動教室だよね??早く行かないとチャイム鳴っちゃうよ??」

「別に遅れてもいいから。」

「そっか。じゃあうちらは早く行こーっ!!」

女の子はそう言って、夜の腕に自分の腕を組ませる。

そして、その女の子はあたしに"またね"と言った。

あたしもその子に言おうと、顔を上げだ時だった。

「じゃあまた教....室....で....」

あたしの視界に女の子はいなくて。

今、あたしが見ていたのは......夜だった。

「........蝶。」

「.......!!」

名前を呼ばれてしまう。

あたしはものすごくムカついて、睨みながら叫んでいた。