「蝶は次の授業行かないの??」

「行かない。」

「えっ!?蝶行かないの!?次は移動教室だけど自習になったんだよ!?」

さっまで泣いていたのがウソのようにくるみがそう言う。

「自習なんだ。じゃあ教室は移動しないの??」

「するよっ‼なんか先生がね”自習にしてやるから俺を寝かせてくれ”って言ってたのっ‼」

「へー......。じゃあ教室誰もいないんだ。」

「.....まさか蝶.....教室で寝る気じゃ......」

「さすがだね杏。もちろんそうだよ。」

あたしはそう含み笑をしながら言うと、なぜか杏はため息をついた。

「あんたは全く......寝すぎよ。嫌かもしれないけど次はちゃんと授業にでないとダメ。」

.......杏は何かとあたしの面倒を見る。

だからあたしにとって杏はお母さん的存在だったりする。

「嫌。夜の顔なんて見たくない。」

「だったら見なきゃいいじゃない。移動教室のところで寝ればいいから。」