大嫌いで大好きな幼馴染み

多分さっきあたしが黙ってしまった時に、泣いているのを知られてしまったんだろう。

電話を通話状態のままにしていたから。

........しばらくの間、二人で抱きしめあっていると夜がゆっくりと体を離した。

「......やっぱり泣くんだな。」

「......泣いてなんかない。」

夜にそう言われあたしはそっぽを向く。

けど両手で顔を包まれ、夜の方へと向かされてしまう。

そんな事をする夜に少しだけ睨んでやった。

「泣きながら睨んでも意味ないぞ。蝶。」

「だから泣いてなんか----......」

そう言ったと同時に夜はあたしの頬に触った。

まるで何かぬぐったようなそのそぶりは確かに泣いていることを実感させられた。

「.......」

まさかまた泣いていたなんて思ってもいなかったため、あたしは自分で頬を触り確かめてしまう。

.......嫌だな。また泣くなんて.....。