私は今、死の町にいる。 無情で無慈悲で無秩序な世界。 ささやかな希望の芽は、瞬時にして死神の鎌でバッサリと刈り取られ、儚く散る。 ここは、人の道理の通らない破滅的なまでの不条理世界。 それでも私は歩き続けていた。 この────────生と死の狭間で。