苦手というよりも怖いといった方がいいのかもしれない。
私が犬だったらしっぽをまいて逃げ帰ってしまいたい....
そんな気持ちでなんとなくどんよりしていた。

「ひっどいなー。土方さん。僕、息抜きしにきただけですってばー。」
 土方さんがギラっと目を尖らせた。

「おお。おお。そうかそうか、じゃあ、平助に全ての隊務をまかせていたのはどう
説明すんだ?」

「そっそれは....やっ!約束してたんですよー。ねぇ?花里ちゃん?」
沖田さんは目が、「約束してたよねえ?」といっているような目付きで...。
「はぁ?そうなのか??」

大の男(しかもイケメン)にみられて怯えるしかなくなった私は重圧に耐えかねて、
土方さんに「約束...して」
ごくんという音が聞こえたのは気のせいだろうか?
「ままままま...ました!」

「ほら!!土方さん。僕は嘘なんかついてなかったんですよ。」

「ッチ...もうかえるぞ。おい!総司。次からは、俺に言ってから遊びに行けよ。」

「はーい♪ありがとね花里ちゃんっ!じゃーね、また!」
そう言ってしばらくしたある日、

   あんなことをしなくちゃならない何て思ってもみなかった。