「いやあ、お母さんになるの夢だったのよ~...」
高子さんは目をキラキラさせて嬉しそうに微笑んでくれたので
私もにっ、と笑ってしまった。

「そういえば、高子さんはなに屋をしてるんですか?」

「私はね、団子屋やってるの、死んだ旦那との夢でね...」

そう言うと目を細めどこか遠くを見て、瞬きをして私を見つめた

「話変わるけどね、あんたはそこで倒れていたのをお客さんに連れてきてもらったのよ、かっこ良かったわぁ。」
どうやら相当のイケメンだったらしい。

--2日目
「そこのおにいさん、団子よってかない?」
ちょっと可愛い子ぶって誘った。
     「なっ...、ああ、食べてくよ!」

「そこのお方、団子食べない?」
     「遠慮...食べてこっかな!!!」


コロリとやられていく男の人たちを見てちょっといや、かなり調子にのった。

「えへへ。ありがとさん、またよろしくね~。」
すべて営業スマイルなのに...
と心のなかではかなりの罪悪感にみまわれているが、
気にせずに誘って行くと、その日の金目標を大幅に越えられた。
高子さんにも喜んで貰えてものすごく嬉しかった。