目をこすると何か冷たいものが ほおに当たった。 そういえば この指輪を着けてから記憶がない… もしかして、この指輪のせい? 瑠奈は手にある指輪を抜こうと指輪を引っ張った。 しかし、指輪は一ミリも動こうとはしなかった。 どうして? 「こういう時こそ、 落ち着かなきゃ…!」 瑠那は深呼吸して、 もう一度指輪を引っ張った。 今度は取れやすいように 指輪をクリクリとひねりながら。 しかし、 それでも指輪は抜けようとしなかった。