瑠那はしばらく呆然と盗賊たちを眺めた後、
ハッとした。

今はそんなことよりも
この状況をどうにかしなくては!


もし、盗賊たちに見つかったら危険だ。


瑠那はそっと逃げ出そうと

踵を返した。



…しかし、


パキッ

落ちた枯れ枝を踏んでしまった。


思わずゴクリと息を飲んで

盗賊たちの方を振り向くと…


盗賊の一人と目が合った。