ランプの明かりがいくつも見え、 声が聞き取れるようになってきた。 しかし、その声たちは、 あまり柄が良くない。 それどころか… 「いやー!お頭! 今日も豊作でしたねぇ!」 「あの貴族どもの顔ときたら!」 「しかも昨日は襲った村の女どもを 売っぱらって稼いだし、 最近はついてるねぇ!」 まさかね…… 足を忍足にしてさらに近寄った。 そして、 木々の間からこっそり覗くと、 大勢の人相の悪い男たちが輪になって、 酒を飲み散らかしていた。 木には薄汚れた剣や財宝の詰まった袋が立て掛けてある。