うきうきした軽い足取りで玄関まで 歩いた私はガチャリと鍵を開ける。 「おかえりー…って、ん!??」 え…なんで… 「ただいま、百合。あ、この子が ユイ いとこの唯くん」 お父さんがそう言って指差す男の子は 小学生ではなく… 高校生の男の子だった。 茶髪の整った顔。 甘い香り。 白くて綺麗な肌。 この人が今日から一緒に住む男の子。 「今日からよろしくね。百合ちゃん」