箸矢は周りに聴こえない様に小さく息を吐いた。 吸った空気を全て外に出したかった。 しかしロックバンドの高速ドラムの様な心臓の鼓動が酸素を急激に取り込み吐いても吐いても吐ききれず。 苦労。 「……」 意を決し箸矢。 左腕の袖を……。 捲った。