箸矢はとっさに九ページ目を開いた教科書を押さえていた左手を机の下へ下げた。 教科書は当然バサッと閉じる。 それでは飽き足らず床へ落ちてしまった。 教科書が落ちた事により周囲の何人かは箸矢の方を向いた。 「!」 箸矢は焦った。 机の下にダランと下げた左腕を見られたらヤバい。 運悪く教科書は左側に落ちてしまっていた。 隣の席の女子が無言で教科書を拾ってくれた。 「……」