涼風茶碗子。 窓際の一番後ろに座っている。 茶碗子。 箸矢はいつもの一階の職員トイレに駆け込んだ。 いつもよりも速いスピードで駆け込んだ。 すぐに大便用の個室に入り鍵を閉めた。 「……なんで……」 箸矢は必至で呼吸を整えた。 憩いの場所であるこの個室に入るとすぐに冷静さを取り戻すはず。 「!」 箸矢は慌てて左腕を捲った。