その甲斐あってかお湯は激しく波打ち、どれが本家の泡だが不明になり、つまりごまかす事が出来た。 「……浮き輪あるからって無茶しないで……」 茶碗子の母親は、もはや悲しみの顔を浮かべて去って行った。 「……」 茶碗子は、扉が閉まった事を確認すると背泳ぎを止めた。