昼食の時間となった。 病院食はマズいと言うが箸矢はそんな風には全く感じなかった。 美味しいと想った。 それは生と死を見つめ直す場所が引き起こす魔法だろうか。 料理に感謝してしまうのか。 とても美味しくそして尊い味。 野菜スープ。 箸矢はこの野菜スープを海辺の砂浜で大事そうに砂を両手ですくいあげる少女の様にスプーンですくった。 「茶碗子、お腹空いたかい?」 「うん」 「飲みな、美味いよ」 箸矢はスープを茶碗子の口元へ運ぼうとした。 だがー。