二年の時を経て今こうして独りで桜を眺めている。 ただし窓際ではない。 一番廊下側だ。 一番廊下側だが顔を出せば窓が見える。 桜が見える。 入院したら窓際がいいな。 そう想っていたあの頃を想い出していた。 「……」 箸矢涼は病院のベッドで横になっていた。