茶碗子のフルスイングの右の張り手が箸矢の顔にヒットした。 「いてええー!」 「いてええー!」 箸矢も痛かったが茶碗子自身も痛かった。 「なんでえ?」 「なぜ?」 確かに今は左胸は箸矢の顔になっているが自分の胸なのだ。 叩いて痛いのは当然である。 茶碗子は数秒後それを理解した。 しかしそれは箸矢が自分の体の一部である事実を認める事となる。 いくら夢の世界の話でもショックだった。 嫌な夢だった。