茶碗子は壁に掛かっている焦げ茶色の時計を見つめた。 六時半を示していた。 「あ、違う」 茶碗子は焦げ茶色の時計が本当は茶色の時計なんだと想った。 自分の家の壁に掛かっている時計は焦げ茶色なんかではない。 茶色だったと。 だからこれは夢なんだと。