「茶碗子、アンタ、今日一日でまた太ったんじゃないの?」 「はあ?」 茶碗子はピタッと口が止まった。 ムッとした。 茶碗子にとって一番言われたくない言葉である。 実際は今日一日でそれほど太ったわけではないだろう。 「ほらあ、浮き輪がミドル級になっちゃたよ?」 「うるさいっ!この若作り化粧誤摩化しババア!」 「はいはい。じゃあよろしくね」 「とっとと行っちまえ!」 「じゃあ行ってくるねえ」 「死んじまえ!」 茶碗子の母親は出て行った。 これから朝まで仕事なのだ。 「……」