「……なに、それ」

「ご、ごめんなさっ……」



つかつかと美羽のほうに歩み寄って、

……おれは美羽のこめかみに指を滑らせた。

さらりと、美羽の髪が指先に触れる。


それに、美羽が驚いたように顔をあげて。



それを待っていたように、……キスを落とした。



「ん……っれん、くっ……」



きゅ、とおれのシャツを掴む美羽。



華奢な力が、愛しくてたまらなかった。



「……告白でしか、ないじゃん。
そんなの」



唇を離して、

瞳に涙を溜めたまま見上げてくる美羽に、至近距離で囁いた。