それから3日が過ぎた。


その間美羽から電話はなくて。




心踊った、あの日の期待もドキドキも、今じゃ夢を見ていたのかもしれないと思った。



そんなときだった。




「……もしもし、蓮くん? 美羽です。

この間は本当にごめんなさい。
蓮くんに話したいことがあります。 一度、電話をください。 お願いします」



学校から帰ってスマホを見ると、そんな留守電が入っていた。


時刻はつい数分前。



美羽の高く、透き通った声はなにも感じ取れなくて。


悲しいとか、後悔とか、反省とか。



なにを考えているのかも、わからない声音だった。




しばらく逡巡したあとおれは、3日ぶりに、美羽の番号をタップした。