ちゅっとリップ音を立ててする先輩とのキスは甘い。
多分俺からするキスより先輩からするキスの方が上手い気がする。
考え方次第なだけかも知んないけど。
「やっば皐私心臓持たない」
唇を放した先輩は俺の心臓を爆発させるようなことをさらっと言ってしまう。
でも表情はいつものポーカーフェイスのまま。これぐらいで先輩の顔が赤く染まることはない。
まあ先輩らしいけど。てか俺の方がデレちゃってるから世話ないし。
「先輩、」
「ん?」
「俺先輩のデレが見たいんですけど」
一瞬目を丸くした先輩はふはっと吹き出した。え、ここ吹き出すとこ?
唖然となる俺に先輩は分かってないなあーと俺の頬を人差し指でグリグリして来る。こううりゃうりゃと。
うん可愛い。

