君までの距離



『あ、あ、あきら…』

どーしよ。ゆっちゃった。

呼び捨てにしちゃったよ…

恥ずかしい…

あれ?あきらくん無視?

もしかして嫌だった…?

嫌われたかな…?

『ご、ごめんね。馴れ馴れしく
 呼び捨てで呼んで…ちゃんと
 君を付けて呼ぶ…』

『違う!嫌だったんじゃない!
 ……かったからさ…』

真っ赤な顔でつぶやくあきらくん。

『最後なんてゆったの?』

聞き取れなかったんだよね…