君までの距離



『…う、うん』

『そ!進展あったら教えなさいよ!
 そんじゃーね!』

『みのりちゃんばいばいっ!』

周りをみてみるとみんな

帰ったみたいでガランとした

教室になってしまった。

そしていつもの特等席。

窓側のグラウンドが見渡せる席に

当たり前のように私は座る。