「はぁ〜。眠〜。朝ごはんできてる〜??」
今日は、夏祭りが終わったので、地区の新聞を作るミーティングを、昼の15:00に集合するので、今日はちょっぴり、遅起きだ。
久しぶりにたくさん寝れた。今日は、大悟のことよりも、疲れていたおかげでよく寝れた。
「お母さん〜。今日、大悟と地区の新聞のミーティングあるから、お菓子とか持って行きたい〜。」
もちろん、ポッキー以外で。
もう、あの時は、心臓が持たなくなる。
「ん〜。じゃあ、そこにあるクッキーとかは??」
「えー、これ秀星(しゅうせい)にもらったやつじゃん~。まあ秀星だし、いっか!」
秀星とは、私の幼馴染でよく会っているのだ。
たまに恋仲に間違われるけど、私たちはいわば、兄弟だ。
「うん。これ、持っていくね〜。」
「いってきまーす!!」
私は、私の考えた、新聞の、下書きや、その為の資料を持って行った。
また、忙しくなりそうだなぁ。そう思いつつも、そのことを、嬉しく思う自分がいた。
今回は、「迎えに行くから!!」と念をおされたお陰で、いつもの公園で待ち合わせということになった。
これからも、大悟とこうして、待ち合わせして、会えるといいなぁ。
そう思っていたら、公園に到着。時計を見ると、12:40。
早くつきすぎたかな??そう思って、目の前に見えたブランコに自然と足を運ぶ。
あぁ。昔は、ずっと、仲が良かった子がいたなぁ〜。その子の名前は、清水 香織。
いつも、明るくて、私の太陽だった。私が、落ち込んだ時も、どんな時も、私の太陽だった。
だから、今度は、私が、香織の太陽になって、香織が私にしてくれたみたいに、笑わせてあげないと。
ちょうど、その日だったかな。
今でもよく覚えている。
「私、来週の金曜日、福井に引っ越すの。」
その日は、水曜日だったから、家に帰ると、誰もいなかったから、それから、疲れるまで、泣いてたな。
あんなに、ショックだったことはない。
香織が引っ越してから、私は、確か、とっても暗くなったって言われるようになった。
もう、あんなことはおきて欲しくない。
「あぁ〜。嫌なこと、思い出しちゃった〜。」
そう思いながら、思い切りブランコを漕いだ。
「ん??どうしたの??」
いきなり、前に大悟が現れた。
「え??いつから、いたの??」
びっくりした。
「いや、加藤が、うるってしてた時かな??それより、どうしたの??何かあった??」
そう言って、大悟は心配そうにこっちを見る。
「え??ううん。ちょっと、嫌なこと、思い出しちゃって。っていうか、私、泣いてたの??」
嫌だなぁ。そんなとこ、大悟に見られたなんて。
「うん。ところで、どんな思い出だったの??あ、言いたくなかったらいいよ!!」
「ううん。大悟だったらいいの。私が、仲が良かった子知ってる??」
大悟に聞いて見る。
「うん。清水でしょ??」
「うん。」
自分以外の人から、久しぶりにこの名前を聞いた。
「うん。その子、すごく私に優しくしてくれたの。
それなのに、私は、香織に何もしてあげられなくて。
だから、私は、香織が、毎日、いつもより、笑えるようにしてあげたい。
そう思った日に、香織は...もう、私達は会えなくなるって、そう言ったの。」
って気づいたら、私、泣いてる!?
本当だ。やっぱり、悲しいんだ。
会いたい。今すぐに。
しばらく、沈黙が流れた。
「えっと、ミーティングは、落ち着いてからでいいよ。」
私は、何も言わずに、頷いた。
あぁ。私はいつも、大悟の優しさに甘えてしまう。この優しさは、別に私だけのじゃないのに。
また、しばらく、沈黙が流れた。
「落ち着いた??ごめんな。あんなこと聞いて、加藤を困らせて。」
「ううん。私の方こそ、ずっと聞いてくれて、待ってくれて。」
「いや、それは全然。じゃあ、行こっか??」
そう言って、私達は、大悟の家に向かった。

