モルテは、静かに丹歌と万桜の方を見つめる。

「……次は誰ですか?
 それとも、ふたりで来ますか?」

 いずみが、そう言うと鎌を構える。
 万桜も、音々斬丸を構える。

「丹歌くん……
 はじめて会うけどふたりでアイツを倒しましょう!」

 万桜が、そう言うとモルテが笑う。

「伝説の三剣プレゲトンもその程度なんですね」

「ちょっと丹歌!
 バカにされてるわよ!」

 プレゲトンが、そう言って丹歌の頭を踏む。
 そして蹴る。

「プレさん、痛い……」

 丹歌が、そう言うと後ろから声が響く。

「いや、4人でモルテを倒そう!」

 万桜は、その声に聞き覚えがあった。
 サイアス=サウスバード。
 万桜の学校の上級生で学園で一番強いと言われている男のものだった。
 そして、その後ろには巫女服を着た少女のような姿をしたフェアリーが立っていた。

「その機体、テルヲなのか?」

 その声は、玉藻だった。

「……ごめん。
 俺には君が誰かわからない」

「テルヲ……」

 玉藻の表情が暗くなる。

「だけど、俺は君の敵じゃない気がする」

「テルヲ……」

 玉藻の表情が少し和らぐ。

「玉藻くん。
 今は、戦闘中だ。
 気をしっかりと持って戦うんだ」

 サイアスがそう言うと玉藻はうなずいた。

「はい!」

 そして、4人は武器を構えモルテの前に立つ。