しかし、モルテの装甲に傷さえつかなかった。

「やはり終わるのは、貴方です。
 貴方に朝は訪れない!」

 いずみは、そう言って丹歌に向かい鎌を振り落とした。

「く……」

 ティー・セットが、大きく後退した。
 しかし、ダメージは受けてなかった。

「私の鎌が効かない?」

 いずみが、驚く。

「今だ!そこ!」

 丹歌が、プレゲトンを振り上げ……
 そして、モルテを斬った。

「痛い……
 でも、効かない!」

 いずみが、そう言ってティー・セットを何度か鎌で斬りつけた。
 しかし、ダメージは受けてなかった。

「痛い……
 でも!」

 丹歌が、モルテをにらみ炎の剣でモルテを斬る。

「貴方は……貴方は一体なにものなんですか!?」

 いずみが、ティー・セットを蹴るともう一度斬る。

「俺は、丹歌!
 それ以上でもそれ以下でもない!」

 丹歌は、炎の大剣でモルテを斬る。

 耐久力。
 ふたつの機体にはそれがあった。
 それがふたりの命をつなぎとめていた。

「焔くん!今のうちに後退して!」

 万桜が、そう言って焔の方を見る。

「あ……ああ!」

 焔は、ゆっくりと後退しパンドラ艦の中に戻った。