「戦力的な人数では、こちらが上です。
　早く、降参して下さい」

　いずみが、そう言って鎌をティーセットに向ける。

「降参はしない！
　俺は、まだ負けてない！」

　丹歌は、そう言って気合を込める。

「そうその意気よ！」

　プレゲトンが笑う。

「だが、ヤツラの言うように戦力はあっちのほうが上だ。
　どうする？逃げるか？」

　バルドが、そう言って笑う。

「逃げれると思っているのかい？」

　白銀が、そう言って笑う。
　するとアトラク=ナクアの背中にある足が数本斬られる。

「ち……
　外した？」

　そう言ったのは万桜だった。

「これはこれは、万桜くん。
　ニワトリの掃除は終わったのかい？」

　白銀が、そう言うとシラヌイでレッド・ファングを斬る。
　レッド・ファングは、それを避ける。
　残像だけがふたつに斬られる。

「流石は、万桜くん。
　僕の剣閃をかわせるなんて成長したんじゃないかい？」

「舐めないで！
　私たちは今、成長期なの！」

　万桜が、そう言ってもう一撃浴びせようとしたが白銀のシラヌイによって防がれる。

「でも、僕らに勝てるほどじゃないね」

　白銀は、シラヌイで二の太刀をレッド・ファングに浴びせる。
　一撃、二撃、三劇。
　白銀がシラヌイを振り回す。
　万桜は、それを避ける。
　しかし、避けるのがやっとで反撃できないでいた。

「避けるだけでは、敵は倒せないぞ？」

　白銀は、そう言って更にレッド・ファングに太刀を浴びせた。