「菜央、休み時間あと5分しかないから当てるよ?」


「あ、うん」


「杉田でしょ」


「そうそうー、そいつ…⁇」


途中まで言いかけて雄叫びをあげてしまった。


ええええええぇぇぇ!!!?!


教室が一旦静まり返りまた賑やかに騒ぎ出した。



「ち、ちがうよ!百合!!ちがう!」



「嘘ぉぉーー!!!」


今度は百合が雄叫びをあげた。


それと同時にみんなからの視線は痛い。


百合はそんなのお構いなしに私に


嘘よね?嘘だよね?と連発してきた。


百発百中ではなくなったのが悔しかったみたい。