「つめたっ…」 窓の冷たい枠に思わず声を出した。 野球部、サッカー部、陸上部… あの人たちは寒くないのかな? 「あの人」は寒くないのかな? でも、きっと 「さみー!」なんて言いながら白い歯を見せてキラキラ笑ってるんだろう。 4階からじゃ君を見つけるのが精一杯。 流石に、笑顔までは見られない。 でもそれだけでも嬉しいから、 こうやってストーブも消えた寒い教室でグラウンドを見つめるの。