愛空高等学校2年3組、5月。
「今日は、転校生を紹介します。皆さん、席にお着き下さい。」
ガヤガヤしながら、席に着くと…ガラッ!
「おはよーございます!初めまして!葉音雪桃菜(はねゆきももな)と申します!変な時期ですが、これからよろしくお願いします!!」
元気よく挨拶をしながら入ってきた桃菜にクラスの皆は
「!?」
驚きを隠せずに皆、沈黙した。

時間が流れ、休み時間になった瞬間、桃菜の机に皆、集まった。
お嬢様達とは真逆の人種で皆、興味があり、一気に一目置かれる存在になった。


ここ、愛空高等学校は超お金持ちのお嬢様やお坊っちゃまが通う高校なのである。
この高校に迷い込んだ1人の少女、桃菜は成績優秀、動物並みの運動神経。
そして人とぶつかり、転びそうなところを助けたことで、お嬢様とは違う元気と迫力を愛空高校の理事長に気に入りられ、全額免除という条件で通うことになったのである。