「お兄さん!カマキリ捕まえたー!」
満面の笑みを浮かべて双子達が部屋へ飛び込んで来た。
オーマイガっ!
葛城の膝に座っている私を見て双子達はキョトンとしている。
「お姉ちゃん、何してるの?」
曇りなき目で尋ねられて、私はビシっと固まる。
「抱っこしてるんだ」
葛城は落ち着きはらった様子でキッパリと言う。
「ええ?!大人なのに変じゃねえ?!」空良は驚いたように言う。
「大人もな、たまには抱っこするんだ。でも変だから皆コッソリ抱っこしてる。だから見たことないだけだ」
「へえ!そうなんだ!」空良は素直に聞き入れる。
「パパとママには内緒だぞ?お姉ちゃんが恥ずかしい思いをするからな」
「うん!わかった!」双子達は元気良く頷いた。
「どれ、クワガタを見せてみろ」カマキリだよーと櫂に突っ込まれる。
どうやら、葛城も少しは動揺してるようだ。
櫂は得意気に虫カゴの中を見せる。
「おお、随分おっきなカマキリを捕まえたな」
ちなみに私は虫が大嫌い。凄いねー、と言いながら葛城の影にそっと隠れた。
「そろそろ夕方だからヒグラシなんかも捕まえられるぞ」
「うっそ!」双子達は目をキラキラ輝かせる。
「家の裏手の木にたくさんいるから行って来い!」葛城が例の絶対的な笑顔で双子達に指示をする。
ヒグラシ捕まえに行こうぜ!と、テンションマックスのまま双子達は部屋から出て行った。
満面の笑みを浮かべて双子達が部屋へ飛び込んで来た。
オーマイガっ!
葛城の膝に座っている私を見て双子達はキョトンとしている。
「お姉ちゃん、何してるの?」
曇りなき目で尋ねられて、私はビシっと固まる。
「抱っこしてるんだ」
葛城は落ち着きはらった様子でキッパリと言う。
「ええ?!大人なのに変じゃねえ?!」空良は驚いたように言う。
「大人もな、たまには抱っこするんだ。でも変だから皆コッソリ抱っこしてる。だから見たことないだけだ」
「へえ!そうなんだ!」空良は素直に聞き入れる。
「パパとママには内緒だぞ?お姉ちゃんが恥ずかしい思いをするからな」
「うん!わかった!」双子達は元気良く頷いた。
「どれ、クワガタを見せてみろ」カマキリだよーと櫂に突っ込まれる。
どうやら、葛城も少しは動揺してるようだ。
櫂は得意気に虫カゴの中を見せる。
「おお、随分おっきなカマキリを捕まえたな」
ちなみに私は虫が大嫌い。凄いねー、と言いながら葛城の影にそっと隠れた。
「そろそろ夕方だからヒグラシなんかも捕まえられるぞ」
「うっそ!」双子達は目をキラキラ輝かせる。
「家の裏手の木にたくさんいるから行って来い!」葛城が例の絶対的な笑顔で双子達に指示をする。
ヒグラシ捕まえに行こうぜ!と、テンションマックスのまま双子達は部屋から出て行った。

