「うん、わかった。目を閉じて」私がアッサリ了承すると、葛城は驚いたように目を見開く。
「ホラ早く」ムードなく私が急かすと素直に葛城は従った。
ネックレスだけじゃない、理由に何にせよ葛城は大学にも行かせてくれたんだ。
感謝の気持ちを示すのに、キスなんて安いもんじゃないか。
…とは言いつつも、目を閉じた葛城の顔を見ていると恥ずかしさが込みあげてくる。
ええい!キスの一つや二つ!
私は啄ばむような短いキスをする。
「いやいやいや、ちょっと待って、今の何?」早速葛城は異議を申し立ててくる。
「キス」
「全然わからない、秒速でしょう?ちょっと掠めただけじゃん!そんなキスだから…」ガキって言われるんだよ。
…と続ける前に、両手で頬を挟んで再び唇を塞ぐ。今度はしっかりと。
葛城の唇は思ったよりも柔らかくて、それでいて暖かった。
キスをしながらこんな事を考えられるようになるなんて、私も随分余裕が出来てきたなぁ、と思う。
温もりに名残惜しさを感じながらも唇をそっと離す。
「ちょっとは大人になった?」
「まだまだ、だな。だけど進歩した事は評価しよう」
「何よ、偉そうに」
お互い見つめ合いクスリと微笑むと、どちらからともなく再び唇を重ねる。
「ホラ早く」ムードなく私が急かすと素直に葛城は従った。
ネックレスだけじゃない、理由に何にせよ葛城は大学にも行かせてくれたんだ。
感謝の気持ちを示すのに、キスなんて安いもんじゃないか。
…とは言いつつも、目を閉じた葛城の顔を見ていると恥ずかしさが込みあげてくる。
ええい!キスの一つや二つ!
私は啄ばむような短いキスをする。
「いやいやいや、ちょっと待って、今の何?」早速葛城は異議を申し立ててくる。
「キス」
「全然わからない、秒速でしょう?ちょっと掠めただけじゃん!そんなキスだから…」ガキって言われるんだよ。
…と続ける前に、両手で頬を挟んで再び唇を塞ぐ。今度はしっかりと。
葛城の唇は思ったよりも柔らかくて、それでいて暖かった。
キスをしながらこんな事を考えられるようになるなんて、私も随分余裕が出来てきたなぁ、と思う。
温もりに名残惜しさを感じながらも唇をそっと離す。
「ちょっとは大人になった?」
「まだまだ、だな。だけど進歩した事は評価しよう」
「何よ、偉そうに」
お互い見つめ合いクスリと微笑むと、どちらからともなく再び唇を重ねる。

