中谷先輩が待ち合わせに指定したお店は、渋谷駅から少し離れた所にある1軒のお洒落なカフェだった。
店に入る前に、ウィンドウに映った自分の姿をチェックする。
この間、瑞希と一緒にショッピングに行った時に買った水色のシャツワンピースにネイビーのエスパドリーユシューズを合わせ、ちっちゃめな籠バックを持っている。
いつもパンツスタイルばかりの私の中では相当女子力の高い格好である。
待ち合わせの18:30丁度にお店の中へと入って行く。
店内を見渡すと、窓際のソファー席に中谷先輩の姿を発見する。先輩も私に気がついたようで手を上げて小さく降った。
ロールアップしたデニムにグレーのVネックTシャツを合わせている。シンプルだが、それ故に素材の良さをより惹きたてている。夏なので髪の毛を切ったのか、以前会った時よりも短くなっていた。
…本物は妄想以上に素敵だわ。
興奮して鼻血が出そう。
しかし実際そんなことになれば完全に私は変質者だ。何とか気を持ち直して軽やかな足取りで席へと向かう。
「お待たせしちゃいましたね。ごめんなさい」中谷先輩の向かいのソファーへ腰をおろした。
「ううん、俺も今来たところだから」中谷先輩は二コリと笑う。
もう、その笑顔を見ただけで、今日頑張って誘った甲斐があったなと自己満足してしまう。
中谷先輩はビール、私はカシスソーダ、それに食事を何品か注文する。
飲み物が運ばれてくると私達はグラスを合わせて乾杯した。
「それで、相談ってどうしたの?何かあった?」
飲み物を一口飲んだのを見計らって中谷先輩が尋ねる。
店に入る前に、ウィンドウに映った自分の姿をチェックする。
この間、瑞希と一緒にショッピングに行った時に買った水色のシャツワンピースにネイビーのエスパドリーユシューズを合わせ、ちっちゃめな籠バックを持っている。
いつもパンツスタイルばかりの私の中では相当女子力の高い格好である。
待ち合わせの18:30丁度にお店の中へと入って行く。
店内を見渡すと、窓際のソファー席に中谷先輩の姿を発見する。先輩も私に気がついたようで手を上げて小さく降った。
ロールアップしたデニムにグレーのVネックTシャツを合わせている。シンプルだが、それ故に素材の良さをより惹きたてている。夏なので髪の毛を切ったのか、以前会った時よりも短くなっていた。
…本物は妄想以上に素敵だわ。
興奮して鼻血が出そう。
しかし実際そんなことになれば完全に私は変質者だ。何とか気を持ち直して軽やかな足取りで席へと向かう。
「お待たせしちゃいましたね。ごめんなさい」中谷先輩の向かいのソファーへ腰をおろした。
「ううん、俺も今来たところだから」中谷先輩は二コリと笑う。
もう、その笑顔を見ただけで、今日頑張って誘った甲斐があったなと自己満足してしまう。
中谷先輩はビール、私はカシスソーダ、それに食事を何品か注文する。
飲み物が運ばれてくると私達はグラスを合わせて乾杯した。
「それで、相談ってどうしたの?何かあった?」
飲み物を一口飲んだのを見計らって中谷先輩が尋ねる。

