婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~

…とは言ったものの、どうしようか。

あれだけ大口を叩いたのだから実行しない訳にはいかない。

それに沙織さんにも成長した私を見せたいところだ。あの日以来、沙織さんは私の恋愛において師と化した。

ギュっとスマートフォンを握りしめ、指先でLINEのアプリをタップした。

ドキドキしながら中谷先輩へメッセージを作成する。

「こんにちは、暑い日が続きますね。ちょっと相談したい事があるので今晩食事でも一緒にどうですか」

震える指でメッセージを送信した。

送った…送ってしまった…心臓はバクバクして口から飛び出そうになる。

合宿をキャンセルしないといけなかったから、早急に「今晩」と指定してしまったが大丈夫だろうか。

暫くすると、返信が返ってくる。

「相談?18:00以降なら大丈夫だよ。食事いこう」

片膝で立ち上がり思わず両手でガッツポーズを作る。


私は、今晩、デートする!中谷先輩と…!