「別に構いませんよ」しかし匠さんは嫌な顔一つせずに了承してしまった。
「やっぱり、良家のお譲さまなんですか?」香織が顎に人差し指を当てて尋ねる。
「いや、普通のご家庭の娘さんだよ。今も普通にOLとして働いているしね」
「ええっ?!」と言ってユミと香織は目を見開いて聞き返す。
「じゃあ、所謂自由恋愛で知り合った方なんですか?」総さまも興味津々で尋ねる。
「いや、親が決めた相手ですよ。彼女のお爺様が社長、まぁ僕の父と親しい間柄だったのが縁です」
まぁ羨ましい、と言って香織は溜息をついた。
「親が決めた相手とは言え、彼女とは大学も同じだったので自然と仲良くなりました」
「じゃあ、彼女は東栄大学ですか?!才女ですね」総さまの後輩小林がすかさず匠さんの話を拾っていく。
「はい、2学年下の後輩です」
「あら!そういえば遥も東栄大学だったわよね」
ハッとしたようにユミが言ったので、ええ、まあ、と呟きサラりと流した。
「じゃあ、小森ちゃんも知ってる人じゃない?!」
知ってるもなにも本人だ。なぁんて言える訳ないけど。
「キャンパスは広いですからねぇ」と言って総さまの質問を曖昧に受け流す。
「やっぱりモデルさんみたいに綺麗なんでしょうねぇ」
香織はグイグイと踏み込んでいく。こっちがハラハラしてしまうくらいだ。
「私には、若かりし頃のオードリヘップバーンに見えます…が、人から見れば中の上といったところでしょう」
「随分一般の人と振れ幅があるんですね」総さまは冷静に突っ込んだ。
「やっぱり、良家のお譲さまなんですか?」香織が顎に人差し指を当てて尋ねる。
「いや、普通のご家庭の娘さんだよ。今も普通にOLとして働いているしね」
「ええっ?!」と言ってユミと香織は目を見開いて聞き返す。
「じゃあ、所謂自由恋愛で知り合った方なんですか?」総さまも興味津々で尋ねる。
「いや、親が決めた相手ですよ。彼女のお爺様が社長、まぁ僕の父と親しい間柄だったのが縁です」
まぁ羨ましい、と言って香織は溜息をついた。
「親が決めた相手とは言え、彼女とは大学も同じだったので自然と仲良くなりました」
「じゃあ、彼女は東栄大学ですか?!才女ですね」総さまの後輩小林がすかさず匠さんの話を拾っていく。
「はい、2学年下の後輩です」
「あら!そういえば遥も東栄大学だったわよね」
ハッとしたようにユミが言ったので、ええ、まあ、と呟きサラりと流した。
「じゃあ、小森ちゃんも知ってる人じゃない?!」
知ってるもなにも本人だ。なぁんて言える訳ないけど。
「キャンパスは広いですからねぇ」と言って総さまの質問を曖昧に受け流す。
「やっぱりモデルさんみたいに綺麗なんでしょうねぇ」
香織はグイグイと踏み込んでいく。こっちがハラハラしてしまうくらいだ。
「私には、若かりし頃のオードリヘップバーンに見えます…が、人から見れば中の上といったところでしょう」
「随分一般の人と振れ幅があるんですね」総さまは冷静に突っ込んだ。

