「仕事…もう少しだけ頑張りたいなぁって思って…」
結婚して匠さんの奥さんになれば仕事は勿論辞めなければいけないだろう。
「遥は本当に働くのが好きだな。確かSAKUでアルバイトを始めた時も揉めた気がする」
懐かしい想い出話に私はクスクスと笑ってしまった。
あの時は匠さんが渋々折れてくれた。
「それに、匠さんと折角同じ職場で働けるんだもの。仕事している姿を間近で見てみたいわ」
私は可愛らしさを装って小首を傾げる。
匠さんは顎に手を当てて考え込むポーズをしているけど満更でもなさそうだ。
ここはもう一押し…!
それに、と言って私はそっと匠さんの胸に手を添える。
「出勤したら、昼も夜も一緒にいられるじゃない」私は目を潤ませて匠さんの瞳をジッと見つめる。
こうすると匠さんが弱いことを私はよーく知っている。
「ずっと離れていたんだもん。少しでも長く側にいたい、な?」
そして最後のもう一押し。これで完璧だ。
「はるか…」匠さんは私をギュっと抱き寄せた。
「着任したばかりで俺も暫く仕事で忙しくなりそうだ。結婚はもう少し落ち着いたらにしようか」
「うん、ありがとう匠さん」私は匠さんの腕の中でニンマリとほくそ笑む。
「でも、明日は一日有給を取ってくれないか?」
「へ?なんで」
匠さんは有無を言わさず私をベッドに押し倒した。
「今晩は俺の我がままを聞いてもらいたいから。全部」
私を上から見下ろして妖艶な笑みを浮かべた。
翌朝
自己中で強引なボンボンの我がままを否応なしに聞き入れた結果、私はグッタリとして起きることが出来なかった。
まんまと有給を取る羽目になったことは言うまでもない。
結婚して匠さんの奥さんになれば仕事は勿論辞めなければいけないだろう。
「遥は本当に働くのが好きだな。確かSAKUでアルバイトを始めた時も揉めた気がする」
懐かしい想い出話に私はクスクスと笑ってしまった。
あの時は匠さんが渋々折れてくれた。
「それに、匠さんと折角同じ職場で働けるんだもの。仕事している姿を間近で見てみたいわ」
私は可愛らしさを装って小首を傾げる。
匠さんは顎に手を当てて考え込むポーズをしているけど満更でもなさそうだ。
ここはもう一押し…!
それに、と言って私はそっと匠さんの胸に手を添える。
「出勤したら、昼も夜も一緒にいられるじゃない」私は目を潤ませて匠さんの瞳をジッと見つめる。
こうすると匠さんが弱いことを私はよーく知っている。
「ずっと離れていたんだもん。少しでも長く側にいたい、な?」
そして最後のもう一押し。これで完璧だ。
「はるか…」匠さんは私をギュっと抱き寄せた。
「着任したばかりで俺も暫く仕事で忙しくなりそうだ。結婚はもう少し落ち着いたらにしようか」
「うん、ありがとう匠さん」私は匠さんの腕の中でニンマリとほくそ笑む。
「でも、明日は一日有給を取ってくれないか?」
「へ?なんで」
匠さんは有無を言わさず私をベッドに押し倒した。
「今晩は俺の我がままを聞いてもらいたいから。全部」
私を上から見下ろして妖艶な笑みを浮かべた。
翌朝
自己中で強引なボンボンの我がままを否応なしに聞き入れた結果、私はグッタリとして起きることが出来なかった。
まんまと有給を取る羽目になったことは言うまでもない。

