婚約者は突然に~政略結婚までにしたい5つのこと~

「志半ばで男の浪漫は挫折しましたね」

情事のあと、私と匠さんは並んでベッドに横たわる。

「そーだなー…。なんだか先は長くなりそうだったから」

でも、と言って、匠さんはこちらへ向き直し私の髪を長い指でサラサラと弄ぶ。

「清純な顔して意外にもエロい遥が見れたから、よしとしよう」

「ちょっと!そ、それは匠さんが…」私は真っ赤になって抗議するがキスによって阻まれてしまう。

「でも、これで金髪ギャルと浮気はしませんよね」

上目遣いでじっと見つめる。

「いや、まだ足りない」

「ええ?!」私はギョッとして聞き返す。

「これから出発までの間、じっくり愛を深めよう」

匠さんはニヤリと不敵な笑みを浮かべると再び私を組敷いた。


結局、この日は終日部屋に引き籠もることとなった。

燁子さんはそんな私達を不審思ったに違いない。