燁子さんは勝手にクローゼットを開けごそごそと物色し始める。
クローゼットの中は、これまた色のグラデーションごとに洋服がかかっており、磨き上げられた靴がズラリと並んでいた。
あまりの几帳面さにちょっと引いてしまう。
「ぎゃー!」
燁子さんが物色していると突然声をあげたので思わずビクリと身体を痙攣させる。
何か見つけたのだろうか。私は燁子さんの方へと歩み寄る。
「どうしたの?」
「こ…これ…」
燁子さんが手にしていたのは避妊具だった。しかも使いかけ。
「そんな中学生でもあるまいし」
私は呆れたように肩を竦める。
「だ…だって…どうして匠ちゃんがこんなもん持ってるのよ…」
燁子さんはハッとした表情で私に視線を向ける。
「わ、私とは一度も使ってないよ」
私は慌てて両手を横に振る。
「赤ちゃん出来ちゃうよ?!駄目じゃない!」
…だからそう言う意味じゃなくて。
私は小さく溜息をつく。
「私とはまだそうゆう物を必要とする段階じゃない、ってこと。他の人と使ったんでしょ?」
「…どうしてそんな冷静なの…遥ちん」
そりゃそうだ。絵梨を筆頭に、葛城が他の女と一緒にいるところなんて飽きるくらい見ている。
「まぁ、もう成人だしね」
私は苦笑いを浮かべる。
「絶対童貞だと思ったのに」
燁子さんはボソリと呟いた。
相変わらずこの妹は兄に手厳しい。
「なんだこれ」
私はクローゼットの隅に重ねて置かれていたくすみがかった赤い皮の表紙のアルバムを取り出す。
クローゼットの中は、これまた色のグラデーションごとに洋服がかかっており、磨き上げられた靴がズラリと並んでいた。
あまりの几帳面さにちょっと引いてしまう。
「ぎゃー!」
燁子さんが物色していると突然声をあげたので思わずビクリと身体を痙攣させる。
何か見つけたのだろうか。私は燁子さんの方へと歩み寄る。
「どうしたの?」
「こ…これ…」
燁子さんが手にしていたのは避妊具だった。しかも使いかけ。
「そんな中学生でもあるまいし」
私は呆れたように肩を竦める。
「だ…だって…どうして匠ちゃんがこんなもん持ってるのよ…」
燁子さんはハッとした表情で私に視線を向ける。
「わ、私とは一度も使ってないよ」
私は慌てて両手を横に振る。
「赤ちゃん出来ちゃうよ?!駄目じゃない!」
…だからそう言う意味じゃなくて。
私は小さく溜息をつく。
「私とはまだそうゆう物を必要とする段階じゃない、ってこと。他の人と使ったんでしょ?」
「…どうしてそんな冷静なの…遥ちん」
そりゃそうだ。絵梨を筆頭に、葛城が他の女と一緒にいるところなんて飽きるくらい見ている。
「まぁ、もう成人だしね」
私は苦笑いを浮かべる。
「絶対童貞だと思ったのに」
燁子さんはボソリと呟いた。
相変わらずこの妹は兄に手厳しい。
「なんだこれ」
私はクローゼットの隅に重ねて置かれていたくすみがかった赤い皮の表紙のアルバムを取り出す。

