「ちょっと…何よ!そのリアクション!」絵梨がギャーギャー騒いでるけど全く耳に入らない。
匠さんが、NYで就職ってどういうこと?
葛城商事に入るんじゃないの?
何にも聞いて無いんすけど…
『よく話した方がいい』
佑介さんの台詞が頭を過る。
「も、もしかして、遥知らなかった…とか?」
青ざめて佇む私を見て、絵梨はようやく事情を察したようで、恐る恐る尋ねる。
私は無言のままこっくり頷く。
「Oh!I just goofed…」絵梨は手で額を抑えた。
「ごめん、まさか遥が知らなかったなんて思わなかった…」
絵梨は取り繕う事も出来ず引きつった表情で言う。
そりゃそうだよね。
周りの人が知っているのに、まさか私だけが知らない、なんて普通思わない。
「ぜ、全然大丈夫!ノープロブレムですよ!そんな私だけ何も知らされてなくて蚊帳の外にいたなんて全然思ってませんし!」
私は虚ろな瞳であはははーと空笑いする。
「ああ…やっぱり、メチャクチャ動揺してる…」絵梨は自分の失態に舌打ちしている。
「ご、ご注文、それよりご注文しちゃってください」
ああ、と気を取り直し、絵梨とアレックスは仲睦まじく相談しながらメニューに目を落とす。
匠さん…本当に行っちゃうのかな、アメリカに…。
絵梨の勘違いだといいけど。
「注文いい?」絵梨に声を掛けられ慌てて我に返る。
「じゃあ、豆乳黒蜜ラテとビールに、アーモンドリコッタチーズケーキとアンチョビポテト」
「はい、ビール二つとアンチョビポテトにリコッタチーズのサラダで」
私が注文を繰り返すと「…まあ、それでいいや」と言って絵梨は苦笑いを浮かべた。
私はフラリと頭を下げヨロヨロとキッチンへ戻っていく。
匠さんが、NYで就職ってどういうこと?
葛城商事に入るんじゃないの?
何にも聞いて無いんすけど…
『よく話した方がいい』
佑介さんの台詞が頭を過る。
「も、もしかして、遥知らなかった…とか?」
青ざめて佇む私を見て、絵梨はようやく事情を察したようで、恐る恐る尋ねる。
私は無言のままこっくり頷く。
「Oh!I just goofed…」絵梨は手で額を抑えた。
「ごめん、まさか遥が知らなかったなんて思わなかった…」
絵梨は取り繕う事も出来ず引きつった表情で言う。
そりゃそうだよね。
周りの人が知っているのに、まさか私だけが知らない、なんて普通思わない。
「ぜ、全然大丈夫!ノープロブレムですよ!そんな私だけ何も知らされてなくて蚊帳の外にいたなんて全然思ってませんし!」
私は虚ろな瞳であはははーと空笑いする。
「ああ…やっぱり、メチャクチャ動揺してる…」絵梨は自分の失態に舌打ちしている。
「ご、ご注文、それよりご注文しちゃってください」
ああ、と気を取り直し、絵梨とアレックスは仲睦まじく相談しながらメニューに目を落とす。
匠さん…本当に行っちゃうのかな、アメリカに…。
絵梨の勘違いだといいけど。
「注文いい?」絵梨に声を掛けられ慌てて我に返る。
「じゃあ、豆乳黒蜜ラテとビールに、アーモンドリコッタチーズケーキとアンチョビポテト」
「はい、ビール二つとアンチョビポテトにリコッタチーズのサラダで」
私が注文を繰り返すと「…まあ、それでいいや」と言って絵梨は苦笑いを浮かべた。
私はフラリと頭を下げヨロヨロとキッチンへ戻っていく。

