「おい、遥」
帰りがけオーナーに声を掛けられ手招きされる。
「なんすか?」
オーナーは私に「プレゼント」と言ってお高めな赤ワインのボトルを手渡す。
「こんな…シャンパンをいただいた上にプレゼントなんていただけません」
「いや、お詫びだから」
「…へ?」私はきょとんとして聞き返す。
「キスの話な、実は俺の作り話だ」
「ええ!」私は思わず声をあげる。
「盛り上がるかなーと思って悪戯心で言ったんだけど、葛城少年には、その、ナイショな」
オーナーはテヘっと笑う。
「どうした?遥」匠さんが私の大声に驚いてこちらに歩み寄ってくる。
その顔はなんだかグッタリしていた。
「あの、オーナーからワインいただいて感激しちゃったの」
「二人で仲良く飲んでくれ」
オーナーは爽やかに言う。
「ありがとうございます!」
匠さんは二コリと嬉しそうに微笑んだ。
私が残酷な真実を匠さんに話すことが出来なかったのは、言うまでもない。
帰りがけオーナーに声を掛けられ手招きされる。
「なんすか?」
オーナーは私に「プレゼント」と言ってお高めな赤ワインのボトルを手渡す。
「こんな…シャンパンをいただいた上にプレゼントなんていただけません」
「いや、お詫びだから」
「…へ?」私はきょとんとして聞き返す。
「キスの話な、実は俺の作り話だ」
「ええ!」私は思わず声をあげる。
「盛り上がるかなーと思って悪戯心で言ったんだけど、葛城少年には、その、ナイショな」
オーナーはテヘっと笑う。
「どうした?遥」匠さんが私の大声に驚いてこちらに歩み寄ってくる。
その顔はなんだかグッタリしていた。
「あの、オーナーからワインいただいて感激しちゃったの」
「二人で仲良く飲んでくれ」
オーナーは爽やかに言う。
「ありがとうございます!」
匠さんは二コリと嬉しそうに微笑んだ。
私が残酷な真実を匠さんに話すことが出来なかったのは、言うまでもない。

