先生「あっ、ははっ……そういうことですのね…確かに、あなたのご両親の手にかかれば、お父様の会社なんて簡単に倒産に追い込むことなんて簡単なのでしょうね…」
『えぇ…簡単でしたね。調べれば調べるほど膿が出てきましたよ。さすが先生のお父様、ですね。』
先生「はっ?何を言っているの?」
『でーすーかーらーー…別に潰そうと思って、養父や養母‐ハハ‐が潰さなくても木下財閥は潰れてたんですよ、あんな最低なブラック会社なんて…』
先生「……」
『知ってました?あまりにもひど過ぎて、もうもみ消すなんて不可能になってたんですよ。しかも、もみ消し方も最低で被害者の会、なんてのもあるんですよ。ネットでの書き込みもありましてね、元々倒産までは時間の問題だったんですよ。』
先生「うそよっ。お父様がそんなことするはずありませんわっ。」
『噓じゃないですって。後は証拠さえあればよかったんですから。』
先生「っ‼そうですわっ。証拠、証拠はありますの?」
『ありますよ、もちろん。』
先生「ど、どこですのっ!?」
『警察です。さっきの電話で、養母の秘書が警察とマスコミに持っていきました。もちろん、被害者の方々の声も一緒に、ね。』
その言葉と同時に送った笑顔は目が笑っておらず、蒼玉よりも恐ろしかったと後からメンバーの皆が言っていた。
先生「なんで…なんで…あなたがそんなこと知っているの…」
『先生なら聞いたことくらいありますよね、こんな話…』
先生「質問の答えになってないですわ。」
『まぁまぁ、最後まで聞いてくださいよ。数年前、10歳という幼い女の子が世界で1番頭のいいといわれる大学をたったの1年で首席になり卒業したということを。そしてその子の手によって、様々な最年少記録が塗り替えられたという。』
先生「そのくらい、知っていて当然でしょ。それが今回のこととどう関係があるというのです。」
『えぇ、まぁ、このくらいの事は知っていて当然です。では、このことも知っていますよね?その女の子は、様々な機関から誘いがあったが彼女はこう断った。』
先生「"どれも興味がありません。ただ、養父と養母の為にしたことなのでどれもお断りします。"でしたわよね。」
『えぇ、そうです。でも少し違います。正確には"どれも興味がありません。ただ、私たち兄妹を救って、生かしてくれている養父と養母に恩返しする為の手段の1つとしてしたことです。私は、養父と養母の為にならないことはしません。お誘い頂いたことには感謝します。私は、養母の会社に一生貢献するつもりです。ただ、何か新しく開発するときに私の力が必要ならば喜んで協力致します。では、日本に大切な、そばを離れるわけにはいかない家族がいるので、私は母国に帰ります。"ですよ。日本では、全て言ってなかったらしいですね。』
先生「まさか……あなたがあの天才少女だというの……」
『えぇ、そうです。まぁ、天才ではなく、只々、恩返しの為に死ぬ気で努力した結果、卒業できたんですがね。』
先生「っ‼た、たとえそうだとしても、ここでは教師と生徒。今までの学歴なんて関係ありませんわ。必要なのは、ここでどのように生活したか、ですわ。それにわたくしは理事長のお気に入りですわ。今までの態度を報告し、あなたには退学していただきますわっ‼」
