先生「さあ、30分経ちましたわ。次こそは、止めないでくださいね。」

蒼玉「わかっています。」

先生「分かっているならいいですわ。…金城さん。金城さんっ。金城さんっ、起きなさいっ!」

『んっ…誰…せっかく気持ちよく寝てたのに…』

先生「誰ではありませんわ。もう、授業の半分は終わっていますわ。いい加減起きなさい。」

『…ああ、誰かと思ったら、説明が下手で男好きの口うるさい数学のばばあ先生か…』

蒼玉「翡翠。声に出てますよ。」

『ん…?ああ…すみません、先生。つい寝ぼけて、本当のこと声に出しちゃいました。』

すると、ばばあの顔がみるみると赤くなり、教室からはクスクスと笑いがこぼれた。

先生「教師を馬鹿にするのもいい加減にしなさい、金城さん。罰としてこの問題を解きなさい。」

『別に教師を馬鹿にしてないですよ。先生個人を馬鹿にしているだけです。』

先生「言い訳はいいから早く解きなさいっ」

『はーい。』

しぶしぶ席を立ち、黒板に向かう。その光景を見ているばばあの顔は、まるでこの問題を私が解けるはずがないと思い込んでいる顔だった。