ーそんなこと思ってもないを、言葉だけ

きれいかざってできる歌詞ノート。

時々、適当な歌詞をつけてくちづさんで

みるけれど、気持ちが入っていない空っ

ぽな曲になる。

私は学校の屋上でひとり、そらを眺めて

いた。青空なんて、全然綺麗じゃない。

恋の歌詞いがいに、新しく愚痴をかいた

歌詞ノートをもって、



そらを飛びたい。もう疲れた。

そうつぶやいて、屋上のフェンスをこえ

いままでのことを思い出した。

あたし。悠里は高一の明るくて元気な

女の子。ってのは表だけで、ホントは

明るくなんてないし、元気でもない。

笑顔なんて、えんもゆかりもない。