「大丈夫か実李…怖くないか」
優しく心配してくれる京也の心遣いが嬉しくて
つい私は、微笑んでしまう
「大丈夫だよ京也も横にいるし
ほら、手も繋いでくれるから全然平気」
そう
今私は、京也と手を繋いでいるの
家を出る前に“ほら”って言って
手を出してくれた
最初は少し恥ずかしくて戸惑ったけど
大きくて温かい…安心をくれるぬくもりが直接手から伝わってくる……外の怖さがだんだんなくなってくるの
「そうか…ならよかった
どこか行きたいところでもあるか」
……行きたいところ
あっ
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